『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』 Mar 2014, Vol. 68, No. 2 - From editors --
アメリカ就職への道:最終回になります。
- アメリカ就職への道 第一回 「企業で研究・技術系の仕事を見つけるための準備」
- アメリカ就職への道 第二回 「レジュメ準備から仕事の見つけ方まで」
- アメリカ就職への道 第三回 「企業研究から電話面接」
- アメリカ就職への道 第四回「インタビューについて」
- アメリカ就職への道 第五回「インタビューですべきこと」
- アメリカ就職への道 第六回「オファーから」
- アメリカ就職への道 第七回「オファーの見方」
今回は、実際にあったケースについていくつか紹介していただきます。
レジュメ提出からオファーまでどれくらいの時間がかかるのかは気になる
ところですが、様々なケースについて書かれていますので、お楽しみください。 ------------------
最後に
-アプライしてオファーを貰うまでのタイム・ライン これまで就職のプロセスについて書いてきましたが、実際にオファーに辿り着くまで、多くのステップがあることが分かりますが、本当のところ、どれくらいの時間がかかるのか気になるところだと思います。 どれくらいの時間がかかるかはまさにケースバイケースなのですが、いくつか例を挙げてみたいと思います。(例1.友人からの紹介の場合
”・・・・の技術を持った人をうちの会社で探しているんだけど、誰か興味のありそうな人を知らないか?” という電話がかかって来て、私がアプライすることになり、次の日に、会社では無く、その友人に直接レジュメをEmailにて提出、5日後にはon-site interviewインタビューがあり、面接および、約1時間のプレゼンテーションをしました。on-site interviewを終えて、2日後に電話でオファーを貰い、次の日には正式なFedExでオファーレターが届きました。電話を貰ってから正式なオファーを貰うまで9日でした。オファーの後は期限は無いからゆっくり考えてくれ、と言われました。また、その時点で他の候補者をインタビューする予定も無い様子でした。(例2. お客さんからのお誘い
仕事で客先訪問中に、お客さんから、うちの部署の仕事にアプライしてみないか、と誘われ、何度かメールでのやり取りを交わした後、会社のウェブではなく、そのお客さんに直接、メールでレジュメを提出(コンタクト後、1週間ほど)。その後、私の仕事のスケジュールもあり、面接は2週間半後でした。on-site interviewでは1時間のプレゼンテーション、部署のディレクターを含めた12人と面接。 この時はお客さんもよく知っている人で、私が第一候補でしたが、会社の決まりで複数の人を面接しなければならないらしく、私の面接の後、2人の人を面接する予定とのことでした。 他の2人の面接は私の面接の後、1週間後、2週間後に予定されていると教えてもらい、他の2人の面接が終わった後、正式なオファーがありました。 この場合、最初のコンタクトからオファーまで約6週間半かかったことになります。(例3. ウェブを通じてアプライその1 コネなし
www.indeed.comで見かけた興味のある仕事にアプライしてみました。 アプライした後、何の連絡も無く、2ヶ月半が経過。完全に諦めていましたが、突然、電話で面接がしたいから都合の良い時間を教えてほしいと言う連絡がメールでありました。電話でのスクリーニングを終えてから、再び、一ヶ月半ほど、全く連絡なし。 メールで電話のスクリーニングをパスしたので、on-site interviewをしたいと言う連絡が突然あり、その1ヵ月後にようやく実現。その会社では3人の候補者をOn-site Interviewする予定で私が一番最初でした。 面接もスムーズでかなり手ごたえは合ったのですが、面接後、1ヶ月連絡なし。 フォローアップをすると、自分が第二候補で、会社側が第一候補とオファーの内容をネゴ中との返事を貰いました。その後、待つこと1ヵ月半、ようやく正式なリジェくション・レターを貰いました。 アプライしてから最終的な結果が分かるまで6ヵ月半もかかる非常に長いプロセスでした。(例4. ウェブを通じてアプライその2 コネなし
前例同様、ウェブで見かけて興味を持った仕事にアプライしてみました。 アプライして3週間後に人事の人から電話で話したいと言う連絡があり、数日中にPhone screeningを経験しました。その後、1週間ほどで、部署のマネージャーと部署のメンバー3人による専門的なPhone screeningがありました。その後、一ヶ月ほど、何の連絡もありませんでしたが、人事の人からRejection letterをメールにて受け取りました。 アプライからRejectionまでの時間はおおよそ8週間ほどでした。(例5.
自分の部署の場合現在、私の働く部署で人を探していますが、提出されたレジュメがHRの担当の人が1週間以内にスクリーニングし、マッチング度の高い、候補者にはPhone screeningをします。Phone screeningが終わった候補者のレジュメは私に回ってきます。私がスクリーニングをした後、興味のある候補者にはPhone Interviewします。Phone Interviewを終えた候補者の中から特に良い候補者、数人をon-site interviewに招待しました。Resume提出から面接までの時間は人それぞれですが、おおよそ1ヶ月~一ヶ月半程度です。 全員を面接後、もし雇いたい、と思う人がいれば、1週間以内にオファーをします。雇いたい人がいない場合は、面接をすでに済ました人の数人にはRejection Letterを送り、まだ多少、可能性のある候補者にはまだ候補者が何人かいるので待ってくれるように、というメールを送り、続けて候補者を探します。まだいい人を見つけていないので、Job Postingからすでに3ヶ月が経過していますが、まだ人を探しています。 以上、アプライからオファーあるいはリジェクションまでの例をいくつか挙げてみました。これはかなりケースバイケースで一概にはこれくらいの時間がかかる、とは言い難いのですが、何らかの参考になれば幸いです。 会社側が探している人材とあなたの技術・経験・知識とのマッチングも重要ではありますが、コネがある場合と無い場合とでは、全く、状況が異なることも例から伝わってくるかと思います。 そういう意味でも、コネクションのセクションでも申し上げたように、普段から自分のネットワークを広げていくことが、とても重要になって来ます。 すべてのことを網羅してはいませんが、思いつく限りできる限りのことを書いてみました。今後、アメリカで企業就職を目指す後輩の皆さんの何らかの参考になれば幸いです。 何か不明な点や質問があれば、是非、フォーラムを通じて質問をしてください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ カガクシャ・ネットワーク http://kagakusha.net/ 発行責任者: 石井 洋平 編集責任者: 石井 洋平 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
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