2016年2月29日月曜日

「留学生リレー日記」第1回 アメリカとドイツからこんにちは

「留学生リレー日記」が今日から始まります。今年最初のこの連載企画では、現役大学院留学生3人が、アメリカとドイツから、生活の様子をお届けします。

リレー日記の本編に入る前に、今回は執筆者の皆さんにオンラインで集まっていただき、留学先の大学と町のことについて聞きました。



自己紹介をおねがいします!


こんにちは、カガクシャ・ネット ブログ&メルマガ編集部です。はじめに執筆者の皆さんから自己紹介をお願いします!
テキサスA&Mの滋井と申します。去年の9月から修士で留学しています。専攻は地質学です。よろしくお願いします。
川口と申します。ドイツのテュービンゲン大学というところで神経科学の博士課程にいます。今1年目です。
趙雪薇と申します。下の名前が雪薇(ゆきばら)という変わった名前ですが、出身は中国で2歳の時から日本に住んでいます。現在はボストンにあるタフツ大学のPh.Dの1年目です。

 それではみなさん、よろしくお願いします!

大学所在地の雰囲気は?


趙さんはタフツ大学とのことですが、所在地のボストンはどんな気候ですか?
とても寒いです。2週間くらい前に大雪がふりまして、摂氏で-20度、華氏でも-6度という気温を人生で初めて経験しました。

本当にとても寒いですね。街の雰囲気はどうですか?

街の雰囲気は、近くにハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、ボストン大学と、大学が多いので全体的学生が多く、活気がある印象です。

川口さんの大学はドイツのどのあたりですか?
僕のいる大学は、テュービンゲン大学という、ドイツの南の方にある大学です。どちらかというと産業がドイツの南と西の方にはあるので、お金のあるところですね。

ドイツというとビールとかソーセージがおいしいイメージがありますが・・・。

ビールは美味しいですね。ソーセージも美味しいですが、最近は慣れてきて感動がなくなってしまいました(笑)

滋井さんはテキサスA&M大学とのことですが、街の雰囲気は大学町ですか、それとも都会ですか?

典型的な大学町ですね。全然都会ではないです。田舎ですよ。

田舎の畑とかが広がっている真ん中にこう、大学がぽつんとあるような感じですか?

畑もないですね。荒野の中にぽつんとあるというか。そんなイメージです。

専攻内容

次に、みなさんの専攻内容について教えてください。

プログラム名は地球科学で、専攻内容が海洋学です。海洋学の中の地質海洋学という分野に取り組んでいます。いま勉強しようと思っているのは海洋の発達や、海底より下の地質がどういうふうに 発達していくのかなどです。

私の大学はタフツ大学で、専攻はBiomedical Engineering専攻というところになります。研究内容としては、再生医療やドラッグデリバリーシステムに応用できるような材料の開発を行っています。

僕はテュービンゲンにある神経科学に関する研究所が作ったプログラムにいます。日本語では神経行動科学大学院というところになります。いま研究室でやっているのは、霊長類の視覚情報処理です。
川口さんの授業はドイツ語なんですか?

授業は英語ですね。たまにドイツ語もあります。僕が居るプログラムはマックス・プランク研究所の人達が作った国際プログラムなので、全部英語です。

留学先をきめたきっかけ


滋井さんは社会人で一度働いてから留学されたということですが、業界ではわりと当たり前のことなんですか?

結構、僕の会社とか同業他社を含め留学生はよく出ているみたいですね。
ということは、留学先は会社のつながりを利用したのですか?

いえ、僕の場合は同期の中から一人、会社派遣で留学する人を決めるということになって、それが僕になって、大学とか専攻とか指導教官とかをすべて自分で探して決めないといけなかったです。
なるほど、川口さんはどういうきっかけでドイツに?

僕が居た日本の大学がドイツのボン大学と共同研究をやっていて、ドイツ人の方々と接する機会が日本でもあり、ドイツで大学院に行こうと思ったのがきっかけでした。ボンより今の大学のほうがやりたい研究をしていたので、こちらに来ることにしました。
趙さんはどうでしたか?

私は東海岸に絞り込んで何校か応募しました。その中でも今の研究室を訪問した時に結構いい感触が持てていたので、タフツには絶対出そうと決めて、あとはいろいろチャレンジングなところに出して、結局タフツになったという感じです。

第2回へ続く



留学生リレー日記
第1回 プロローグ(1) アメリカとドイツからこんにちは
第2回 プロローグ(2) じゃがいも&ドライブ&シェアハウス
第3回 大学紹介編(1) いざボストンへ
第4回 大学紹介編(2) 棚から...
第5回 大学紹介編(3) 星を眺めて、哲学にふける
第6回 大学紹介編(4) Q&Aその1
第7回 日常生活編(1) アイスホッケーはじめました
第8回 日常生活編(2) 心理的ハードルが低くなる
第9回 日常生活編(3) チョコとポテトは必需品
第10回 日常生活編(4) Q&Aその2
第11回 トラブル編(1) アメリカの洗礼
第12回 トラブル編(2) ビザが届かない!
第13回 トラブル編(3) 自分が持てる分だけ、買おう
第14回 エピローグ 私にとって留学とは、将来への展望


執筆者プロフィール

  趙 雪薇 (ちょう ゆきばら)
タフツ大学 生物医療工学科の大学院1年生 修士卒業後に渡米
研究内容は細胞外小胞を用いた細胞のリプログラミングへの応用
  滋井 康人(しげい やすと)
テキサスA&M大学 海洋学科大学院1回生 大学院卒業後就職し、社会人留学
構造地質や堆積学等、地質学の習得を目的として留学
川口 雄久(かわぐち かつひさ)
チュービンゲン大学 International Max-Plank Research School of Neural & Behavioral Sciences 博士課程1年目 学部卒業後に渡独、修士修了
研究内容は、セロトニンの視覚情報処理における役割

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発行責任者: 武田 祐史
編集責任者: 日置 壮一郎
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