ラドラー (Radler)という、ビールをレモネードで割ったもの。甘いながら清涼感があり、ビールが苦手な人でも飲みやすい。1本 (330mL)で100円弱。
研究は面白い。多くの人が言いますが、学部当時の僕にはよくわかりませんでした。もしかしたら、大学院に進学してもっと深く研究の世界に進めば、その意味することがわかるかもしれない。そう思い、院に進学することにしましたが、日本で高額の学費を払って進学してまで研究の面白さを知りたいとは思いませんでした。そのため、奨学金を取って海外に行くことにしました。運よくドイツ政府奨学金(DAAD)を取ることができ、修士課程を経済的に独立しながらドイツで終えることができました。現在はPhD学生として、所属ラボから雇ってもらっています。
ドイツは物価が安く、自炊すればかなり安く出費を抑えることができます。じゃがいもとソーセージしかないわけではなく、EU全体から様々なものを輸入しているので、豊かです。住居は最近高騰していますが、それでもフラットなら月3万から6万円、アパートなら5万から9万くらいで借りられます。学費ですが、ドイツの国立大学は2017年春現在、基本的には無料なので、学籍登録料を半年に1度約2万円を納める程度です。私は現収入が月手取り18万円程度で、そこから食費約2万、フラット代4万を引いて、毎月10万円ちょっとが余る計算です。
こうした経済事情に関していえば、ドイツはかなり恵まれていると思います。ただ、PhD学生の待遇には大きく分けて雇用契約 (Arbeitsvertrag)と奨学金 (Stipend)の2種類あり、実際にいくらもらえるかはラボによります。基本的に雇用契約の方がよく、たくさん税金が引かれるかわり、ドイツ社会の社会福祉に守られることになります。もし将来ヨーロッパに永住したい、という人がいたら、雇用契約は大事な一歩です。
5年働いて税金を納め、多少ドイツ語ができれば永住権がとれます。一方、奨学金にはそういった社会システムに関する特典はありません。税金を払わない分、自分で保険に加入しないといけませんし、いくら働いても永住権取得にはカウントされません。残念なことに、お金持ちのラボでない限り、奨学金になることが多いです。私は現在雇用契約ですが、ラボの大きい予算がもうすぐ終了し、奨学金に切り替わってしまうので、月4、5万円程度手取りが減ってしまいます。
残念ではありますが、多少金銭的に厳しいくらいの方が、さっさとPhDを取ろうというモチベーションになっていいかなと思っています。
ドイツは物価が安く、自炊すればかなり安く出費を抑えることができます。じゃがいもとソーセージしかないわけではなく、EU全体から様々なものを輸入しているので、豊かです。住居は最近高騰していますが、それでもフラットなら月3万から6万円、アパートなら5万から9万くらいで借りられます。学費ですが、ドイツの国立大学は2017年春現在、基本的には無料なので、学籍登録料を半年に1度約2万円を納める程度です。私は現収入が月手取り18万円程度で、そこから食費約2万、フラット代4万を引いて、毎月10万円ちょっとが余る計算です。
こうした経済事情に関していえば、ドイツはかなり恵まれていると思います。ただ、PhD学生の待遇には大きく分けて雇用契約 (Arbeitsvertrag)と奨学金 (Stipend)の2種類あり、実際にいくらもらえるかはラボによります。基本的に雇用契約の方がよく、たくさん税金が引かれるかわり、ドイツ社会の社会福祉に守られることになります。もし将来ヨーロッパに永住したい、という人がいたら、雇用契約は大事な一歩です。
5年働いて税金を納め、多少ドイツ語ができれば永住権がとれます。一方、奨学金にはそういった社会システムに関する特典はありません。税金を払わない分、自分で保険に加入しないといけませんし、いくら働いても永住権取得にはカウントされません。残念なことに、お金持ちのラボでない限り、奨学金になることが多いです。私は現在雇用契約ですが、ラボの大きい予算がもうすぐ終了し、奨学金に切り替わってしまうので、月4、5万円程度手取りが減ってしまいます。
残念ではありますが、多少金銭的に厳しいくらいの方が、さっさとPhDを取ろうというモチベーションになっていいかなと思っています。
第10回に続く
新留学生リレー日記
第1回 | Oxford & UC Davis & Tübingen |
第2回 | 英米独の学位制度 |
第3回 | アメリカの大学院 |
第4回 | ドイツの大学院 |
第5回 | イギリスの大学院 |
第6回 | Q&A |
第7回 | 留学生の懐事情 |
第8回 | オックスフォード生活とお金 |
第9回 | ドイツ留学で気になるArbeitsvertragとStipend |
第10回 | 「新留学生リレー日記」第10回 アメリカ留学のお財布事情 |
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執筆者プロフィール
江口 晃浩(えぐち あきひろ)
高
専時代にAFSを通じてオレゴン州の高校で一年間の交換留学を経験。2008年より米国アーカンソー大学に進学し、2011年春に理学士(コンピュータ・
サイエンス)、2012年に教養学士(心理学)を取得。同年、英国オックスフォード大学大学院に進学し、計算神経科学の博士号過程に在籍中。ブログ「オックスフォードな日々」http://hogsford.com
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村瀬 彩華 (むらせ あやか)
カリフォルニア大学デービス校 食品科学科の修士1年生 学部卒業後に渡米
専攻は食品微生物学
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川口 雄久(かわぐち かつひさ) チュービンゲン大学 マックスプランク神経行動科学大学院のD2 学部卒業後に渡独 研究内容は視覚情報処理と意思決定 |
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