2016年3月7日月曜日

「留学生リレー日記」第2回 じゃがいも&ドライブ&シェアハウス

毎週お届けする「留学生リレー日記」の第2回です。研究時間や食事のことなど、生活の骨組みについて聞いてみました。ドイツではじゃがいもを食べ、荒野テキサスの娯楽は大都市へのドライブ、家賃高騰のボストンでは10人でシェアハウス、と、人それぞれの生活をしていますよ!

第1回から続く


研究室にいる時間は?



研究室への出勤時間と退勤時間を教えていただけますか?コアタイムはありますか?
コアタイムはなく、9時から9時半位に出勤し、18時位まで、ちょっと頑張ると22時くらいですね。
コアタイムはないですが、9時前に来て18時過ぎに帰ります。典型的なドイツ人はもう少し早いですね。8時前に来て16時前に帰ったりします。
私もコアタイムはないです。9-10時に行って17-18時に帰るという生活をしています。日本の研究室と比べるとアメリカの研究室は帰るのが圧倒的に早いです。
アメリカ、ヨーロッパに関わらずみなさんだいたい同じで、9時前に出勤し、18時ぐらいに帰宅されているようですね。

腹が減っては戦はできぬ


食事は自炊されていますか?それとも学食ですか?学食はおいしいですか?
ボストンは全体的に物価が高いので、自炊しています。自炊だと、白米が食べれるのも嬉しいですね。学食でも$8-12と外で食べるのと結局同じくらいかかります。ビュッフェ形式で肉が多いですが、たまに魚もでます。
夜は外食することも多いのですが、1回の食事で最低でも$10はかかります。昼は学食ですが、日本と違い、ファストフード店が並んでいるという感じですね。値段もボストンと同じくらいで$8-12です。コメは比較的簡単に手に入るので、今でもコメを食べています。
同じく昼は学食、夜はだいたい自炊です。ただじゃがいもを食べることが増えましたね。ドイツでは野菜と肉は非常に安いので、自炊をすると全然食費がかからないですね。
外食は高いことが多く、夜はみなさん自炊されているようです。やはり海外でも白米が食べたくなるようですね。

 長い留学生活、時には楽しいことも必要ですよね?


娯楽はどんなものがありますか?映画とか、カラオケとか・・・。土日は何をして過ごしていますか?
ジムによく行きます。レンタカーでヒューストンやダラスといった大都市にドライブに行くこともありますが、基本的に娯楽はあまりないので家にいることが多いですね。
旅行に行くこともありますが、あまり娯楽はないので、大体は家にいます。
ボストンはすごく小さい町で、大学のある町と、市街地が隣り合わせになっているので、デパートや映画館、カラオケがあったりします。普段の勉強の生活と週末の市街地遊びが両方できる町です。
大学のある場所次第のようです。やはり、長い留学生活を考えると、大学の所在地も重要な要素かもしれません。

気になるおさいふ事情、日本に帰れる?


一時帰国は高い買い物ですか?
ヒューストンからだと、日本まで1日ちょっとくらいかかるので、航空券が最低でも$1400、大学から空港までバスで約$100かかりますから、かなり痛い出費ですね。
チュービンゲンからだと、バスでフランクフルトに行き、そこから直行便になります。航空券は€600くらいで取れるのでそこまで高くはないです。
ボストンからだと、$900-1500ぐらいで帰れますが、それでも高いですね。
場所にもよりますが、やはり一時帰国は高い買い物のようです。

住居は生活の基盤


家探しはどうしましたか?家賃はどのくらい支払っていますか?ルームシェアはしていますか?
家賃は月$700くらいですね。はじめはホテルに滞在していて、不動産屋に物件を紹介してもらい見つけました。
大学のシェアハウスに住んでいるのですが、ボストンは物価が高いので、ひと部屋だけで月$1000かかります。キッチン一つ、洗濯機一つ、お風呂三つを10人でシェアしています。
趙さんと同じで、家ひとつを学生何人かでシェアしています。自分の部屋を除けばすべてシェアで、ひと月€370です。研究室からの給料が一般的には手取りで€1000程度なので、出費に占める割合は大きいです。
出費の中で、家賃が多くを占めることが多いようです。家賃を考えるとルームシェアも考えたいですね。

来週からはいよいよリレー日記本編が始まります。最初のテーマは「留学の動機と、現在の大学院生活」です。どうぞお楽しみに!



留学生リレー日記
第1回 プロローグ(1) アメリカとドイツからこんにちは
第2回 プロローグ(2) じゃがいも&ドライブ&シェアハウス
第3回 大学紹介編(1) いざボストンへ
第4回 大学紹介編(2) 棚から...
第5回 大学紹介編(3) 星を眺めて、哲学にふける
第6回 大学紹介編(4) Q&Aその1
第7回 日常生活編(1) アイスホッケーはじめました
第8回 日常生活編(2) 心理的ハードルが低くなる
第9回 日常生活編(3) チョコとポテトは必需品
第10回 日常生活編(4) Q&Aその2
第11回 トラブル編(1) アメリカの洗礼
第12回 トラブル編(2) ビザが届かない!
第13回 トラブル編(3) 自分が持てる分だけ、買おう
第14回 エピローグ 私にとって留学とは、将来への展望


執筆者プロフィール

  趙 雪薇 (ちょう ゆきばら)
タフツ大学 生物医療工学科の大学院1年生 修士卒業後に渡米
研究内容は細胞外小胞を用いた細胞のリプログラミングへの応用
  滋井 康人(しげい やすと)
テキサスA&M大学 海洋学科大学院1回生 大学院卒業後就職し、社会人留学
構造地質や堆積学等、地質学の習得を目的として留学
川口 雄久(かわぐち かつひさ)
チュービンゲン大学 International Max-Plank Research School of Neural & Behavioral Sciences 博士課程1年目 学部卒業後に渡独、修士修了
研究内容は、セロトニンの視覚情報処理における役割

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発行責任者: 武田 祐史
編集責任者: 日置 壮一郎
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