2016年4月18日月曜日

「留学生リレー日記」第8回 心理的ハードルが低くなる

留学生リレー日記の第8回はテキサス在住の滋井さんの執筆です。勉強から運動、イベント、旅行と日々充実された生活を送られているようですね。特に、住み慣れた環境から出ることで、普段日本では興味を持たなかったことにも積極的にチャレンジしようという意欲が湧くのが留学の一つのメリットのようですね。


僕の教官はあまり生徒を取らない方針のようで、僕を含めて現在4人しかいません。4人のうち1人は博士課程で、他3人が修士課程です。コアタイムは無く、講義の時間に合わせて登校しています。ほとんどの講義は9-10時頃からですが、早い講義だと8時前から始まります。6時ぐらいには帰宅していることが多いですが、帰ってからも課題や復習などに追われます。

帰宅後はすぐ、アパートに備え付けのジムに行き、半時間ほど汗を流しながらテレビを見ています。夕食は基本自炊ですが、夕食がイベントやゼミで提供されることも多く、自分の学科だけでなく他学科のものまで図々しく参加しています。

海外での一人暮らし、たまに無性に寂しくなったりしますが、それも最初のうちだけでした。人間関係のようなストレスがほとんど皆無に近くなるので、自分がしたいことをするハードルが心理的に低くなり、日本にいれば興味を持たなかったようなことに手を出すようになりました。その一つとして、最近は昔の文献を漁るようになり、日々の学習や研究のアイデアの素になっています。

週末は、その週のうちに学んだことをまとめたり、関連文献を読んだりといったルーティンで結構な時間が過ぎていきます。息抜きに海外ドラマや映画を見たり、動画サイトを巡回したりしているともう週末が終わっているということも多いです。他の学生も似たような生活をしているようで、それほど焦りを感じないところが罠ですね。さすがにそういった引きこもり生活はもったいないと月に1回は思い立ち、レンタカーを借りて近くの街までドライブに出かけます。写真はつい先日行ったオースティンのダウンタウンの光景で、僕が今いるカレッジステーションとは別世界のようで、日々の疲れがリフレッシュできました。
 
高層ビルが立ち並ぶ都会的なオースティンのダウンタウンの光景と
テキサス・カレッジステーションからオースティンまでの地図



留学生リレー日記
第1回 プロローグ(1) アメリカとドイツからこんにちは
第2回 プロローグ(2) じゃがいも&ドライブ&シェアハウス
第3回 大学紹介編(1) いざボストンへ
第4回 大学紹介編(2) 棚から...
第5回 大学紹介編(3) 星を眺めて、哲学にふける
第6回 大学紹介編(4) Q&Aその1
第7回 日常生活編(1) アイスホッケーはじめました
第8回 日常生活編(2) 心理的ハードルが低くなる
第9回 日常生活編(3) チョコとポテトは必需品
第10回 日常生活編(4) Q&Aその2
第11回 トラブル編(1) アメリカの洗礼
第12回 トラブル編(2) ビザが届かない!
第13回 トラブル編(3) 自分が持てる分だけ、買おう
第14回 エピローグ 私にとって留学とは、将来への展望


執筆者プロフィール

  趙 雪薇 (ちょう ゆきばら)
タフツ大学 生物医療工学科の大学院1年生 修士卒業後に渡米
研究内容は細胞外小胞を用いた細胞のリプログラミングへの応用
  滋井 康人(しげい やすと)
テキサスA&M大学 海洋学科大学院1回生 大学院卒業後就職し、社会人留学
構造地質や堆積学等、地質学の習得を目的として留学
川口 雄久(かわぐち かつひさ)
チュービンゲン大学 International Max-Plank Research School of Neural & Behavioral Sciences 博士課程1年目 学部卒業後に渡独、修士修了
研究内容は、セロトニンの視覚情報処理における役割

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