2018年4月29日日曜日

アメリカ大学院留学体験談:日本企業による派遣留学

今回は、アメリカの大学院に現在留学されている安田徹さんの留学体験談をご紹介します。日本の企業から派遣され、修士号の取得を目標に日々活躍されている安田さんに、留学の大要について綴っていただきました。

○ 留学の経緯について

2015年に「グローバル人材の育成及び繊維学習得」を目的とする国外留学の対象者として社内で選出されました。留学先がノースカロライナ州立大学(NCSU)であるのは、同校が弊社の業務と関係する繊維学の教育・研究が盛んなことと、弊社とかねてから交流のある信州大学繊維学部の教授の方から勧めて頂いたためです。2017年の春入学を目指し2016年に同校への出願を行い、入学許可を頂けたので2017年1月に入学させて頂きました。

安田さん(大学キャンパスにて)

○ 留学体験談

2016年は会社の業務と並行して留学準備(書類作成、試験)を進めましたので大変でした。特に2種類の試験(IELTS、GRE)の対策に苦心しました。受験した試験の成績の一部(IELTSのスピーキングセクション等)は大学の要求水準には満たなかったのですが、結果的に入学許可を頂けました。留学が始まってからしばらくの間は生活、学業ともに戸惑うことが多かったです。できる限りの準備をして渡米しましたが、当地に来て初めて知ることも多かったです。幸い先輩の日本人留学生の方にお会いできて様々なアドバイスを頂けたので助かりました。大学の授業の数は想像していたより少なく、講義の時間よりも課題や試験対策で自習に充てる時間が長いです。授業のレベルは難し過ぎず、英語の専門用語が身に付くのが良いと思いました。復習と課題、試験にしっかりと取り組むことで、十分な成績を得ることができています。言語に関しては、英文の読み書きは何とかなりましたが、英会話に苦労しています。オーラルコミュニケーションの重要性と必要性を痛感しました。

○ 今後留学される方へのアドバイス

留学準備には十分に時間をかけてできる限り多くの情報を収集すること、英会話に十分に慣れておくこと、現地で頼れる人を見つけること、などが重要だと思います。上手くいかないことや自分の思い通りにならないことがあっても気にし過ぎないことも必要な心構えだと思います。

○  次回は5月下旬の発行予定です。お楽しみに!
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著者略歴

 安田 徹(やすだ とおる)

 1984年11月15日生まれ(神奈川県横須賀市出身 )
 2009年3月 東京大学農学部卒業
    4月 日本フエルト株式会社入社
    10月 同社技術第3部
 2010年10月 同社研究開発部
 2017年1月 ノースカロライナ州立大学(NCSU)大学院 College of Textiles 修士課程 入学
 2018年5月 同大学院卒業見込み

・入社1年目は、得意先の製紙会社を定期訪問し製紙用フェルトに関する技術サービスに従事。
・2年目より、研究開発部にて製紙用フェルトに関する研究や新製品開発に従事。
・これまでの海外への渡航経験は一度(2012年に中国の上海に出張)。
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発行責任者: 武田 祐史
編集責任者: 向日 勇介
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